調剤薬局を経営している薬剤師です。日々の窓口会計をAirレジで3年締めてきた立場から、薬局・クリニックの窓口キャッシュレスを、機能一覧ではなく「毎日レジを締める人の視点」で比較します。取り上げるのはPAYGATE・STORES決済・Airペイの3社。料率の細かい差より、入金サイクルと窓口オペの軽さを先に見ています。
💡 先に結論
・レジ周りを1台にまとめPOS連携も見据えるなら PAYGATE(料率1.98%〜・オールインワン端末)
・初期費用0円・月額0円で小さく始めるなら STORES決済 フリープラン か Airペイ
・入金の速さ・回数を最優先するなら Airペイ(メガバンクで月6回、その他行でも月3回)
薬局・クリニック向け 決済端末3社の比較表
まず全体像です。数値は各社公式・確認日2026年7月28日時点。キャンペーンや個別見積で変わる項目は「要確認」と明記します。
| 比較項目 | PAYGATE (スマレジ) 1台集約・POS連携 |
STORES決済 初期費用ゼロで開始 |
Airペイ 入金の速さ・回数 |
|---|---|---|---|
| 決済手数料 (クレカ) |
1.98%〜 ◎最安 中小事業者プラン・要見積 |
1.98%〜 ◎最安 スタンダード/VISA・Master フリーは2.48% |
2.48〜3.24% |
| 端末代 (税込) |
通常39,600円 0円キャンペーン(要確認) |
無償貸出 ◎ スタンダード時/フリーは27,720円 |
カードリーダー要 0円キャンペーン(要確認) |
| 月額固定費 (税込) |
3,300円 スマレジ有料プランで0円 |
0円(フリー) 3,300円(スタンダード) |
0円 ◎ |
| 入金サイクル | クレカ・電子マネー月2回 QRは月1回 |
自動=翌月20日 手動=最短翌々日 |
月6回 ◎最多 メガバンク時/他行は月3回 |
| 端末タイプ | オールインワン ◎1台 プリンター内蔵・4G |
カードリーダー+端末 単体型もあり |
iPad/iPhone+ カードリーダー |
| 導入までの目安 | 最短15日前後 | 最短4営業日 ◎最速 | 最短10日前後 |
◎=その項目で有利。手数料はPAYGATE・STORESが最安水準、月額と入金回数はAirペイ、導入の速さはSTORESが強い。
※各社公式サイト参照(確認日2026-07-28)。STORESは2026年8月3日に一部サービスの決済手数料率を改定予定のため、対面決済の最新料率は申込前に公式でご確認ください。端末0円・料率下限はキャンペーンや個別見積で変動します。
決済手数料(クレカ)の下限比較
【薬剤師の実体験】私が窓口会計でやっていること — 保険区分でレジを締める
ここからは、実際に自分の薬局でAirレジをどう使っているかの一次体験です。まず、当店でのAirレジの用途は「会計・お会計」と、締めのための「点検・精算」だけに絞っています。その範囲で、窓口の実運用として役立っているのが会計を保険区分ごとに切って入力するやり方です。

患者さんごとに、その会計がどの保険区分かでカテゴリを分けて入力しています。正直、区分を分けなくても日々の会計自体は概ね問題なく回ります。それでも分けているのは、理由が1つあります。
レジ締め・点検のときに、会計の打ち間違いやズレがあった場合に発見しやすくなること。全部を一括で入れていると「どこで合わなくなったか」を追うのが大変ですが、区分ごとに残っていれば当たりをつけやすい。少人数の窓口ほど、この”あとから追える”状態が効きます。
【ここまでが実体験】上記は「窓口での会計入力・点検/精算」という、当店が実際にAirレジを使っている範囲の話です。以降で触れるレセコン連携・在庫管理・売上分析・物販は、当店では使っていません(次章で正直に開示します)。
【正直に開示】当店が”使っていない”機能
ベンダーの公式ブログが書けないのは、たいてい「導入しなかった理由」や「使っていない機能」です。ここは買い手側の当事者だからこそ書けるので、隠さず出します。当店のAirレジは会計専用で、次の機能は使っていません。
🔸 これは使っていない(=仕様・他店の話からの一般論として記載)
- 売上分析:商品登録も分析もしていないため、分析画面は下のとおり「データが見つかりませんでした」の状態です。会計を締めるだけなら分析は要らない、という判断で使っていません。
- 物販(OTC・医薬品・サプリ等):当店は物販をしていません。画面にOTC・衛生用品などのカテゴリが見えますが、これは多店舗共通の初期設定を引き継いでいるだけで、自店では使っていない”空の枠”です。
- レセコン連携・処方箋控え・在庫管理:調剤報酬の債権管理やレセコン(NSIPS規格)との連携は、Airレジの守備範囲外であり当店でも扱っていません。ここは検索でよく聞かれますが、一次体験がないので本記事の主題にはしません。


つまり、当店にとってのAirレジは「保険区分で切って会計を入れ、点検・精算で締める」ための道具です。決済端末を選ぶときも、この“会計を締める”視点から見ています。以下の比較も、そこが軸です。
薬局・クリニックの窓口でキャッシュレスが要る理由
医療機関・薬局の窓口は「現金オンリー」がまだ多い一方、患者さん側のキャッシュレス志向は年々強まっています。窓口会計でキャッシュレスが効く場面は、主に次の3つです。
- 一部負担金の支払い:保険調剤・保険診療の窓口負担も、クレジットカードや電子マネーで収納できます。高額な負担が出たときほど「カードで」の要望が増えます。
- 自費・自由診療の会計:自由診療や自費の会計は、キャッシュレス比率が高くなりがちです。
- 釣り銭・現金管理の削減:現金を数える・両替する・レジ締めで合わせる手間は、少人数の窓口ほど重い。キャッシュレス化はここを軽くします。
3社それぞれの向き・不向き
PAYGATE(スマレジ)|レジ周りを1台に集約したい窓口向け
クレカ・電子マネー・QRを1台でこなすオールインワン端末で、レシートプリンターと4G通信を内蔵。タブレットやプリンターを別置きせずカウンターをすっきりできます。決済手数料は中小事業者向けプランで1.98%〜。スマレジのPOSと連携すれば会計金額の二度打ちが不要になり、レジ締めまで一体化できます。入金はクレカ・電子マネーが月2回、QRが月1回です。
STORES決済|初期費用を抑えて小さく始めたい窓口向け
月額0円のフリープランなら固定費ゼロで対面キャッシュレスを試せます(手数料2.48%・端末27,720円)。決済額が増えてきたらスタンダードプラン(月額3,300円・VISA/Master1.98%〜・端末無償貸出)に切り替える設計。入金は自動なら翌月20日、手動なら振込依頼後最短翌々日で、必要なときに引き出せる柔軟さがあります。
Airペイ|入金の速さ・回数を最優先したい窓口向け
iPad/iPhoneにカードリーダーをつないで使う方式で、月額固定費・入金手数料ともに0円。最大の強みは入金サイクルで、みずほ・三菱UFJ・三井住友のいずれかを振込口座にすると月6回(その他の金融機関でも月3回)。資金繰りを細かく回したい窓口に向きます。手数料は2.48〜3.24%とやや高め、ゆうちょ銀行は振込口座に指定できない点に注意。(Airペイは当サイトの提携対象外のため、本記事では比較情報のみ紹介しています)
窓口タイプ別・選び方の目安
【薬剤師の視点】端末選びで料率より先に見る3点
薬局の窓口でAirレジによる会計を毎日締めてきた立場から、端末を選ぶときに料率より先に見てほしいポイントを3つ挙げます。
- 入金サイクルは「日々の資金繰り」に直結する。窓口は仕入れや人件費の支払いが定期的に来ます。入金が月1回だと現金化までのラグが効いてくるので、回数の多いプラン(Airペイのメガバンク月6回など)は地味に効きます。ここは料率0.5%の差より体感が大きい場面がある、というのが現場感覚です。
- 窓口は待たせられない=オペのシンプルさが正義。会計は一人の患者さんに何十秒もかけられません。二度打ちが発生する構成や、端末とレジが別々だと締めの突合も増えます。POSと決済が一体の構成は、締め作業の手間を減らします。
- カウンターの省スペース。薬局・クリニックの窓口は意外と物が多い。プリンター内蔵のオールインワン端末は、置くものが1つ減るだけで動線が楽になります。
※上記のうち「入金サイクルの効き」「窓口オペの負荷」「レジ締めの手間」は当店の会計運用に基づく実感です。一方、各決済端末そのものの性能比較や調剤システムとの連携評価は、当店の運用範囲外のため一般情報として扱っています。
レジ周りを1台に集約したいなら PAYGATE
クレカ・電子マネー・QRを1台で。プリンター内蔵・4G対応のオールインワン端末。料率1.98%〜、まずは問い合わせで自店の条件を確認できます(問い合わせ時点で申込確定にはなりません)。
※PR/A8.net経由。料率・キャンペーンは公式最新条件をご確認ください。
導入の流れと、契約前に確認したい点
- 審査と導入期間:いずれも申込→加盟店審査→端末到着の流れ。STORESは最短4営業日、Airペイは約10日、PAYGATEは約15日が目安です。
- 入金口座:Airペイはゆうちょ銀行を振込口座に指定できません。入金回数もメガバンクかどうかで変わるため、事業用口座と合わせて確認を。
- QRコード決済の入金:どの社もQRは入金頻度が下がる傾向。QR比率が高い窓口は締めのタイミングに注意。
- 料率の下限は条件付き:「1.98%〜」は中小事業者向けや個別見積が前提。正確な料率は問い合わせで確認するのが確実です。
- STORESの料率改定(2026年8月3日):STORESは一部サービスの決済手数料率を改定予定です。対面決済の最新条件は申込前に公式で確認してください。
よくある質問
Q. 保険調剤・保険診療の一部負担金もキャッシュレスにできますか?
A. できます。窓口の一部負担金の収納はクレジットカードや電子マネーに対応可能です。ただし運用ルールは各医療機関・薬局の方針によるため、院内・薬局内の会計フローに合わせて設定してください。
Q. 決済手数料は誰が負担しますか?
A. 店舗(薬局・クリニック)側の負担です。患者さんに手数料を上乗せすることはカードブランド規約で原則できません。料率が実質のコストになるため、決済比率を見込んでプランを選びます。
Q. 現金とキャッシュレスの二重管理は面倒になりませんか?
A. POSレジと決済端末が一体の構成にすると、会計データが一元化されレジ締めの突合が楽になります。端末とレジが別々だと締めの手間が増えるため、一体型を選ぶのが窓口では現実的です。当店の実感でも、締めのときに”あとから追える”状態を作れるかが効きます。
Q. 開業直後で決済額が読めません。どれが無難ですか?
A. 月額固定費0円で始められるSTORES決済フリープランかAirペイが無難です。決済額が増えてきたら、料率の低いプランや一体型端末への切り替えを検討します。
\ 固定費0円で小さく始めるなら STORES決済 /
月額0円のフリープランで対面キャッシュレスを開始。決済額が増えたらスタンダードプラン(VISA/Master1.98%〜・端末無償貸出)へ切り替え可能。開業直後の薬局・クリニックにも始めやすい設計です。
※PR/A8.net経由。プラン・料率は公式最新条件をご確認ください。
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この記事を書いた人:薬剤師(調剤薬局を経営)
薬剤師(国家資格)。実店舗の調剤薬局を経営し、日々の窓口会計をAirレジで運用して3年。会計・お会計と、締めのための点検・精算にAirレジを使っています。一方でレセコン連携・処方箋控え・在庫管理・売上分析・物販(OTC/医薬品/サプリ)は当店では扱っておらず、これらは一次体験の対象外として一般情報の範囲で記載しています。窓口会計・キャッシュレスに関する記述は自店の実運用に基づき、料金・仕様は各社公式を確認のうえ記載しています。
出典:PAYGATE公式(smaregi.jp/payment)、STORES決済公式(stores.jp)、Airペイ公式(各料金ページ)。確認日:2026年7月28日。
※料率・キャンペーン・入金条件は変動します。申込前に必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事は特定サービスの利用を強制するものではありません。


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