調剤薬局を経営している薬剤師です。店頭の会計をAirレジで3年間、毎日締めてきた立場から、「Airレジは薬局の会計にどこまで使えるのか」を、機能紹介ではなく実際に使っている人間の目線で正直にレビューします。良かった点だけでなく、使っていない機能・割り切っている運用まで隠さず書きます。
💡 先に結論(3年使った実感)
・会計だけなら Airレジは無料の範囲で十分。タブレット1台で完結し、機材が少なくて済む
・保険区分でカテゴリを作り込むとレジ締めのズレ発見が楽。作り込まなければ現金会計はすぐ始められる
・当店は会計=Airレジ/帳簿=自作スプレッドシートで、両者は連携させていない。それで困っていない
・マイナス面はほぼ無い。強いて言えばタブレット操作に不慣れな人は最初つまずく可能性
Airレジの料金:会計だけなら本体は無料
まず前提として、Airレジ本体(会計・売上管理アプリ)は初期費用0円・月額0円です。かかるのは周辺機器と、キャッシュレスを入れる場合の決済サービス側の費用です。数値は各社公式・確認日2026年7月28日時点、変動する項目は「要確認」と明記します。
| 項目 | 費用(税込・目安) |
|---|---|
| Airレジ本体(会計・売上管理) | 初期0円・月額0円 |
| iPad(自分で用意) | 58,800円〜(要確認) |
| レシートプリンター | 26,800円〜(要確認・必須ではない) |
| キャッシュドロア(レジ金入れ) | 9,020円〜(要確認・必須ではない) |
| クレジット・電子マネー決済 | Airペイ等の別サービス(審査あり) |
※周辺機器の価格・キャンペーンは変動します。最新は公式でご確認ください(確認日2026-07-28)。iPad/iPhoneが手元にあれば追加ゼロで会計を始められます。
【実体験】なぜAirレジを選んだか — 機材が少なくて済む
正直に書くと、他社レジと厳密に比較して選んだわけではありません。決め手は単純で、タブレット1台で会計が完結し、置く機材が少なくて済むこと。薬局の窓口カウンターは意外と物が多く、レジ専用機やコード類を増やしたくなかった、というのが実際のところです。
【正直に】「機能を細かく比較して最適解を選んだ」という話ではありません。会計に必要十分で、機材が少ない。その一点で3年使い続けている、というのが実像です。
【実体験】導入の実像 — 作り込めば締めが楽、作り込まなければ即日会計
導入で時間がかかったのは、注文リスト(会計カテゴリ)の設定・登録です。当店は会計を保険区分ごとに分けているため、社保・国保・後期高齢・自費・介護・零売・小分けといった区分を1つずつ作りました。ここはそれなりに手間です。

区分ごとに分けておくと、レジ締め・点検で会計のズレが出たときに、どこで狂ったか当たりをつけやすい。少人数の窓口ほど「あとから追える」状態は効きます。ただし——
大事なのは、この作り込みは必須ではないということ。リストを細かく設定しなければ、現金会計そのものはすぐに始められます。「まず現金会計だけ動かしたい」なら初日から使えますし、区分は後から足せます。ベンダーの説明は「すぐ使える」で終わりがちですが、実際は「すぐ使える」も「作り込んで締めを楽にする」も両方できる、というのが正確なところです。
もう1つ、早めに動くべきだったのがキャッシュレス決済の審査です。クレジット・電子マネーを入れるなら決済サービス側の審査に日数がかかるため、会計の準備と並行して早めに申し込んでおくのが正解でした。
【実体験】毎日の点検・精算の流れ
締めの作業はシンプルです。当店では点検・精算画面にレジ金(釣り銭準備金)をあらかじめ設定してあるので、実際の現金を数えて入力すれば終わりです。

差額が出たときは、もう一度数え直すか、取引履歴をさかのぼって入力漏れ・打ち間違いを確認します。ここで前述の保険区分分けが効いて、「どの区分で狂ったか」の当たりがつけやすくなります。慣れれば数分の作業です。
【正直に開示】会計はAirレジ、帳簿は自作スプレッドシート — 連携なし
ここはベンダーが書かない現実だと思うので正直に書きます。当店は会計はAirレジ、日々の帳簿は自作したスプレッドシートで管理しています。そして両者は連携させていません。Airレジの売上データを自動で帳簿に流し込む、といったことはしておらず、必要な数字は手元のスプレッドシートで別管理しています。
「連携させれば完結する」とよく言われますが、当店の規模では、割り切って別々に持つほうが手が早いというのが3年の結論です。ここは店ごとに最適解が違うので、「連携ありき」で考えなくてよい、という一例として受け取ってください。
🔸 当店が Airレジで“使っていない”機能(=一般論として記載)
- 売上分析:商品登録も分析もしていないため、分析画面は「データが見つかりませんでした」の状態。会計を締めるだけなら不要と判断して使っていません。
- 物販(OTC・医薬品・サプリ等):当店は物販をしていません。画面にOTC・衛生用品のカテゴリが見えますが、これは多店舗共通の初期設定の名残で、自店では使っていない空の枠です。
- レセコン連携・在庫管理:調剤報酬の債権管理やレセコン(NSIPS規格)との連携はAirレジの守備範囲外で、当店でも扱っていません。ここは一次体験がないため本記事の主題にはしません。

3年使っての総評 — 弱点は「人の慣れ」だけ
3年会計を回してきて、機能面で不便を感じたことはほぼありません。会計に必要なことは無料の範囲でできています。強いて弱点を挙げるなら、タブレットやスマホの操作に不慣れな人は、最初の画面操作でつまずいて離脱する可能性があるという点です。これはAirレジ固有というより、タブレットPOS全般に言えることです。逆に言えば、スマホが普通に使える人なら、会計運用でつまずく要素はほとんどないというのが実感です。
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よくある質問
Q. 薬局の会計にAirレジは無料で使えますか?
A. Airレジ本体(会計・売上管理)は初期0円・月額0円で使えます。iPad/iPhoneが手元にあれば追加費用ゼロで会計を始められます。クレジット・電子マネー決済を入れる場合のみ、Airペイ等の決済サービス側の費用と審査が発生します。
Q. 保険区分ごとの会計に対応できますか?
A. 会計カテゴリを自分で作れるので、社保・国保・後期高齢・自費などの区分で分けて入力できます。当店はこの分け方でレジ締めのズレ確認を楽にしています。ただし区分の作り込みは必須ではなく、分けなくても現金会計はすぐ始められます。
Q. レセコンや在庫管理と連携できますか?
A. Airレジは窓口会計・売上管理のためのアプリで、レセコン(NSIPS規格)連携や調剤報酬の債権管理は守備範囲外です。当店でも扱っておらず、本記事はあくまで「窓口会計の運用」に限定した内容です。
Q. 帳簿ソフトと連携させる必要はありますか?
A. 必須ではありません。当店は会計をAirレジ、帳簿を自作スプレッドシートで別々に管理し、連携させていません。店の規模によっては割り切って別管理のほうが手が早い場合もあります。
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この記事を書いた人:薬剤師(調剤薬局を経営)
薬剤師(国家資格)。実店舗の調剤薬局を経営し、店頭の会計をAirレジで運用して3年。会計・お会計と、締めのための点検・精算にAirレジを使っています。一方でレセコン連携・処方箋控え・在庫管理・売上分析・物販(OTC/医薬品/サプリ)は当店では扱っておらず、これらは一次体験の対象外として一般情報の範囲で記載しています。帳簿は自作スプレッドシートで別管理(Airレジとは非連携)。会計運用に関する記述は自店の実運用に基づき、料金・仕様は各公式を確認のうえ記載しています。
出典:Airレジ公式(料金・機能ページ)、各周辺機器・決済サービス公式。確認日:2026年7月28日。
※料金・キャンペーン・仕様は変動します。申込前に必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事は特定サービスの利用を強制するものではありません。

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