「お店にキャッシュレスを入れたいけど、どの端末がいい?」——AirペイAir・Square・STORES決済・stera pack・PAYGATE・PayCAS Mobile、さらにPayPayや楽天ペイといったQR決済まで、選択肢は多く、手数料も入金サイクルもバラバラです。
この記事は個人事業主・小規模店の目線で、選び方と各社の違いを整理します。クレカ端末とQR決済の違い、業種別の選び方、補助金の使い方まで、これ1本で決められるようにまとめました。
薬剤師・店舗スタッフの実務メモ:筆者は薬局でAirレジを3年運用し、日々のレジ締めから売上入金までの流れを実際に回してきました。その実感から言うと、決済端末選びでいちばん資金繰りに効くのは「入金サイクル」です。手数料の差が縮まった今、本記事も入金サイクルを軸に整理します。
💡 この記事の結論
- 決済手数料は中小向け料率の登場で各社2%台に接近。
- 選ぶ基準は「入金サイクル」「対応ブランド」「初期費用」
- 幅広いブランド対応・会計連携・端末0円施策なら AirペイAir
- 入金スピード・導入の速さ・QRも同サイクルなら Square
- 据置1台で完結・手数料の安さなら stera pack、EC・予約と一体化なら STORES
- 持ち運び・端末代0円・振込手数料0円なら PAYGATE
- PayPay中心・レシート内蔵の1台完結なら PayCAS Mobile
- 月額0円・振込手数料0円が主流。端末代は0円キャンペーンや補助金を使えるか要チェック
まず押さえる:選び方の4軸
① 決済手数料
カード2〜3%台が中心。よく使う決済手段の率で比べる。中小向け料率なら2%前半も。
② 入金サイクル
売上が手元に入る速さ。資金繰りに直結。登録する銀行で変わる点に注意。
③ 初期・月額費用
月額0円が主流。端末代は0円キャンペーン・補助金の有無で差が出る。
④ 対応ブランド・連携
カード/電マネ/QRの対応範囲、POSレジ・会計ソフトとの連携。
クレカ端末とQRコード決済、何が違う?
キャッシュレスは大きく分けて2系統あります。カードリーダー・据置端末を使うタイプ(AirペイAir・Square・STORES決済・stera pack・PAYGATE・PayCAS Mobile)は、クレジットカード・電子マネー・交通系・QRまで1台でまとめて受けられるのが強みです。
一方、QRコード決済単体(PayPay・楽天ペイなど)は、専用端末なしでスマホやタブレットだけで始められ、初期費用を最小化できます。
📱 カード端末タイプ
カード・電子マネー・QRを一括対応。来店客の支払い手段をほぼ網羅できる。端末や月額が発生する場合あり。「現金以外は全部受けたい」店向き。
💹 QR決済単体タイプ
端末不要・初期0円で手軽。ただしカード非対応のため客層によっては取りこぼしも。「まずQRだけ最小コストで」店向き。
実際には、カード端末タイプを軸に、シェアの大きいPayPayを併用する構成が、コストと網羅性のバランスが取りやすい組み方です。
入金スピードで見る早見図
同じサービスでも登録する銀行やプランで段が変わります。自店のメイン口座で確認してください。
🚀 最速:翌日〜翌営業日
現金化を急ぐ店に最適。開業直後や仕入れサイクルが短い業種はここを優先。
STORES決済
Square(三井住友・みずほ)
⚡ 速い:月4〜6回(およそ5〜7日に1回)
週次に近いペース。日常的な運転資金なら実務上ほぼ困らない水準。
AirペイAir(メガバンク3行・月6回)
stera pack(最大月6回)
Square(他行・週1)
📅 標準:月2〜3回
締め日から入金まで最大で半月ほど空く。月末の支払いと重なる月は手元資金に注意。
AirペイAir(他行・月3回)
PayCAS Mobile(月2回)
stera pack(月2回を選んだ場合)
⚠ 月1回・または申込前に要確認
同じ契約でも決済手段によって入金サイクルが分かれる場合があります。ここは申込前に必ず確認を。
AirペイQR(月1回)
PAYGATE(要問い合わせ)
※入金サイクルはプラン・登録金融機関・決済手段によって変わります。上図は各社公開情報をもとにした目安であり、最新の条件は各公式サイトでご確認ください。
主要6サービス 比較表(カード端末タイプ)
👉 スマートフォンでは表を横にスクロールできます。
| サービス | カード手数料 | 月額 | 入金サイクル | 端末・特徴 |
|---|---|---|---|---|
| AirペイAir | 2.48%〜 中小向け割引適用時。通常3.24% |
0円 | 月6回/月3回 メガバンク3行は月6回、他行は月3回。AirペイQRは月1回。振込0円・ゆうちょ不可 |
カードリーダー0円施策あり。Airレジ・会計と連携 |
| Square | 2.5%〜 新規中小(年3000万未満)。通常3.25% |
0円 | 最短 翌営業日 三井住友・みずほは翌営業日/他行は週1(水締め金入金)。QRも同サイクル。即時入金は1.5% |
リーダー4,980円〜。ゆうちょ可・審査が速い |
| STORES決済 | 1.98%〜 スタンダード。フリーは2.48%〜 |
3,300円 スタンダード。フリーは0円 |
最短 翌日 即時入金にも対応。手動入金は10万円未満で200円 |
スタンダードは端末1台無料/フリーは端末27,720円。EC・予約と一体化 |
| stera pack | 1.98%〜 スモールビジネス(Visa/Master)。JCB等2.48% |
3,300円 初年度無料。条件付で永年無料 |
月2〜6回(選択) 三井住友銀行は振込0円・他行は220円/回 |
据置オールインワンを無料貸与・初期0円。契約3年(端末返却で違約金免除) |
| PAYGATE | 1.98%〜 中小事業者向け(条件あり)。基本2.90% |
3,300円 スマレジ有料プランで0円も |
要問い合わせ 振込手数料0円(全金融機関)。入金サイクルは要確認 |
端末代0円(通常39,600円)。プリンター内蔵・持ち運び4G/Wi-Fi・スマレジPOS連携。→ 無料問い合わせ |
| PayCAS Mobile | 2.20%〜 中小事業者応援プログラム適用時。PayPayは1.98%〜 |
1,980円〜 税別・通信費込。電子マネー利用は別途オプション |
月2回 15日締め当月末払い/当月末締め翌月15日払い |
端末代0円(端末補償4年)。30種類以上のブランド対応・レシートプリンター内蔵・SIM回線搭載のコードレス |
※手数料の税込・税別表記や適用条件は各社で異なります。中小向け料率には業種・売上規模などの条件があり、対象外業種もあります。手数料・入金サイクル・キャンペーン・端末費用は変更が多い項目です。最新の数値・適用可否は各公式サイトで必ずご確認ください(他5社の確認日:2026年6月28日/PayCAS Mobileの確認日:2026年8月17日)。
QR決済を単体で入れるなら(PayPay・楽天ペイ)
| サービス | 手数料 | 入金・特徴 |
|---|---|---|
| PayPay | 1.60% 有料プラン。月額0円プランは1.98% |
端末不要・初期0円。利用者数が最多。PayPay銀行なら振込無料・最短翌日も |
| 楽天ペイ | 2.20% 月2,200円プラン。月額0円プランは2.48%(※新規中小) |
カード・電子マネー・QRを一体導入可。楽天銀行なら翌日自動入金・振込無料 |
※PayPayの料率はプラン(月額の有無)で変わります。楽天ペイの中小向け料率は新規加盟・対象業種などの条件があります。最新条件は各公式でご確認ください。
\ PayPayを軸に1台でまとめるなら PayCAS Mobile /
PayPayからの申込限定の特別セットプラン。端末費用0円(端末補償4年)・月額1,980円〜(通信費込・税別)で、30種類以上の決済ブランドに対応します。レシートプリンターとSIM回線を内蔵したコードレス端末なので、レジまわりの機器を減らしたい店・テーブル会計をしたい店に向きます。
※料金は税別表記です。プラン・オプション(電子マネー等)により費用は変わります。最新の料金・適用条件は公式サイトでご確認ください
💡 保険医療機関・クリーニング・ホテルは別プランの案内あり:PayCAS Mobileは、この3業種向けにさらに条件のよいプランを電話で案内できるとしています。薬局・クリニックなど保険医療機関に当てはまる場合は、公式で確認する価値があります。
タイプ別おすすめ
\ ネットショップも一緒に始めるなら STORES /
STORESは初期費用0円で、店舗のキャッシュレス決済とネットショップ・予約をまとめて始められます。実店舗とオンライン販売の両方を整えたい個人事業主に向いています。
※最新の手数料・条件は公式サイトでご確認ください
業種別の選び方
🍱 飲食店
回転が速く現金化を急ぎたいなら入金の速いSquare。来店客のQR需要も高いのでPayPay併用が定番。レジは飲食店向けPOS比較を参照。
🛍 小売・物販
在庫・バーコード管理とのレジ連携が要。AirペイAirや据置のstera packが安定。POSは店舗向けPOS比較・スマレジとAirレジへ。
💇 美容・サロン
客単価が高くカード比率が上がりやすい。予約システムと相性のよいAirペイAirが候補。手数料の絶対額が効くので料率重視で。
🚚 移動販売・キッチンカー
スマホ+リーダーで完結するSquare・AirペイAirが身軽。持ち運べる4G/Wi-Fi対応のPAYGATE、SIM内蔵でレシートまで出せるPayCAS Mobileも屋外向きの候補。
\ 持ち運び4G/Wi-Fi・端末代0円なら PAYGATE /
屋外・移動販売・キッチンカーでも使える持ち運び型。決済手数料1.98%〜(※適用条件あり)・端末代0円・振込手数料0円で、カード・電子マネー・QRを1台で受けられます。手数料と機動力を重視するなら比較候補に。
※決済手数料の適用には条件があります。最新の手数料・端末条件は公式サイトでご確認ください
導入前の注意点
⚠ 申し込み前に確認
- 入金先の銀行で入金回数・手数料が変わる:メイン口座が対象行かを確認(例:Squareは三井住友・みずほで翌営業日、stera packは三井住友なら振込0円)
- 端末0円・月額無料は条件・期間付き:キャンペーン終了や業種条件、中小向け料率の適用条件に注意
- 月額料金の税込・税別表記:同じ「1,980円」でも税別表記のことがある。オプション(電子マネー利用など)が別料金の場合も
- 審査〜端末到着に日数:開業日に間に合うよう早めに申し込む
- QR決済は入金サイクルが別のことがある(AirペイQRは月1回。Square・楽天ペイはカードと同サイクル)
- ゆうちょ銀行の可否:Squareは可、AirペイAirは不可など差がある
レジ(POSアプリ)も合わせて検討するなら、店舗向けPOSレジ比較やスマレジとAirレジの比較も参考に。
補助金・端末0円で初期費用を抑える
初期費用を抑える方法は2つあります。1つは各社の端末0円キャンペーン。AirペイAirの0円スタート、stera packの初期0円+端末無料貸与、STORESスタンダードの端末1台無料、PAYGATE・PayCAS Mobileの端末代0円などが代表例です。もう1つは国の補助金です。
デジタル化・AI導入補助金(旧・IT導入補助金)
2026年度から名称が「デジタル化・AI導入補助金」に変更。決済ソフトと併せた端末・タブレット等が補助対象になり得る(ハード単体は不可)。GビズIDプライムの取得やIT導入支援事業者との連携が必要。
小規模事業者持続化補助金
販路開拓・業務効率化と併せた機械装置費として、決済端末が対象になり得る。商工会・商工会議所の支援を受けて申請する。
⚠ 補助金の注意点
審査があり必ず採択されるとは限らない/申請から入金まで数か月かかる/対象外の業種・経費がある/予算上限で早期締切のことがある。制度内容・公募スケジュールは毎年変わるため、申請前に必ず各補助金の公式サイト・公募要領で要確認です。
よくあるご質問(FAQ)
Q. 決済手数料はいつ・どう引かれる?
A. 多くのサービスは、売上から手数料を差し引いた金額が入金される方式です。別途まとめて請求されるわけではないため、入金額=売上−手数料と考えればOKです。
Q. 予定日になっても入金されない時は?
A. まず「口座情報の登録ミス」「オフライン決済の未確定」「銀行休業日による翌営業日へのズレ」を確認しましょう。多くは管理画面の入金予定から状況を確認できます。
Q. 個人事業主・開業直後でも審査に通る?
A. 多くのサービスは個人事業主でも申し込めます。事業実態のわかる書類が必要で、開業届や屋号口座があるとスムーズです。審査スピードが速いのはSquareが定評。
Q. クレカとQRは別々に契約が必要?
A. AirペイAir・STORES・楽天ペイ・stera pack・PAYGATE・PayCAS Mobileなどは、1契約でカード+電子マネー+QRをまとめて受けられます。PayPay単体は端末不要で別途導入する形です。
Q. 月額料金が安い端末を選べば得?
A. 月額だけでは判断できません。月額0円でも端末代が数万円かかる場合があり、逆に月額有料でも端末0円・振込手数料0円で総額が下がることもあります。「月額×12か月+端末代+振込手数料+決済手数料」で1年分を試算して比べてください。
Q. レジ(POS)と決済端末はどう揃える?
A. POSアプリと決済端末を同じ会社で揃えると、売上管理やサポート窓口が一本化できて運用が楽です。レジ側の比較は店舗向けPOSレジ比較をご覧ください。
まとめ
キャッシュレス決済端末は、中小向け料率の登場で手数料の差が小さくなった今、入金サイクル・対応ブランド・初期費用・業種適性で選ぶのが正解です。幅広い対応と会計連携・端末0円施策を取るなら AirペイAir、入金スピードと導入の速さなら Square、据置1台と手数料の安さなら stera pack、ネット販売も並行するなら STORES、持ち運び・端末0円・振込0円なら PAYGATE、PayPay中心でレシートまで1台にまとめるなら PayCAS Mobile。QRはシェア最大の PayPay を軸に併用すると取りこぼしを防げます。自店の決済構成・メイン銀行・業種に合わせて選びましょう。迷ったら、レジと決済をまとめて比較できる資料で全体像をつかむのが失敗しない近道です。
\ まずは無料の資料で全体像をつかむ /
「今すぐ導入」ではなく「比較のために中身を知りたい」段階でもOKです。レジと決済まわりの料金・機能・対応ブランドを、無料の資料でまとめて確認できます。ダウンロードは無料です。
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この記事を書いた人:K_YOSHIDA(薬剤師)
調剤薬局に管理薬剤師として勤務し、実店舗の売上管理に5年以上従事。店舗でAirレジを3年使用し、日々の会計・レジ締めを担当。店舗DXは一次体験、お金まわりは公式情報を検証して解説しています。運営者情報の詳細はこちら
免責事項:本記事は情報提供を目的としたものであり、特定のサービスの利用を勧誘・推奨するものではありません。手数料・入金サイクル・キャンペーン・補助金制度等は変更される場合があるため、申込前に必ず各公式サイトの最新情報をご確認ください。
出典:AirペイAir・Square・STORES決済・stera pack・PAYGATE・PayCAS Mobile・PayPay・楽天ペイ 各公式情報、デジタル化・AI導入補助金/小規模事業者持続化補助金 公式情報、各社公開情報。
確認日:2026年6月28日(PayCAS Mobileに関する記述のみ2026年8月17日確認)。最新条件は公式サイトでご確認ください。


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